20歳代の貯金の状況

 

では実際に20歳代なら貯金はどのくらいしているのでしょうか。金融広報中央委員会が調査した「年収と保有金融資産」に関するデータがあるので、それを見てみましょう。

 

このデータでは20歳代、30歳代というそれぞれの年代別で、年収や保有金融資産を集計しています。基本的に日本では、貯金は現金が主体で、それ以外の株式などの資産を持っている人はあまり多くないと思われます。従って、ここで示している保有金融資産というのは大半が「貯金」と考えてもいいでしょう。

 

まず20歳代のデータですが、総平均は203万円となっています。20歳代の年収は、収入ゼロ:1.0%、300万円未満:34.7%、300~500万円未満:50.0%、500~750万円未満:14.3%、750~1,000万円:0.0%、1,000~1,200万円:0.0%、1,200万円以上:0.0%、ということです。
20歳代の貯金の状況

 

このように年収300~500万円未満で半分を占めています。このボリュームゾーンとなっている人の保有している金融資産はどうでしょうか?
20歳代の貯金の状況
金融資産保有ゼロ:30.6%、100万円未満:14.3%、100~200万円未満:12.2%、200~300万円未満:6.1%、300~400万円未満:8.2%、400~500万円未満:8.2%、500~700万円未満:4.1%、700~1,000万円未満:8.2%、1,000万円以上:0.0%、無回答:8.2%、となっています。

 

ここでは、年収が300~500万円もあるのに金融資産保有ゼロの人が30.6%もいるというのが大きな特徴でしょう。また、一方では700~1,000万円も資産を持っているも8.2%います。さあ、この差はどういうことなのでしょう。